ケフカたん(セリスたんが自分のお部屋に来たのでそわそわしている)「では、ぼくちんの人形劇がはじまりまーす」
セリスたん(入り口付近で立ちつくしながら)「ほんっとに来るんじゃなかったよ・・・」
ケフカたん(セリスたんをいすに座らせようと必死)「しゅつえんしゃはぼくちんと、くまさんと、うーん・・・・じゃあ、こぐまさんで」
〜大魔導士ケフカ・パラッツォ(35)による人形劇〜
<出演>
ケフカ・パラッツォ将軍・・・ぼくちん人形
シド部隊長・・・こぐまさんぬいぐるみ
レオ二等兵・・・くまさんぬいぐるみ
(セリスたん「アンタいつから将軍になったのさ」)
ケフカ将軍「敵の陥落は目前だ。みなのもの、気を引き締めてかかれ」
シド部隊長「はっ」
レオ二等兵「ははっ」
(セリスたん「なんで部隊長が従ってんの」)
(ここで観客セリス、敵の術中にはまり、ケフカの部屋のテーブル演舞席に着席)
ケフカ将軍(木の模型の陰から)「おや、シド部隊長が単独行動をしているぞ。悪い子だ、お仕置きしてやろう。しかし、奴が手に持っているものはなんだ?」
シド部隊長(おぼつかない足取り。くまだから。)「ふ・ふ・ふ・・・・アタシの可愛い抽出液ちゃん〜今日は誰に打とうかしら」
ケフカ将軍「ぬぬっ、あれは魔導研究所から盗まれたという魔導の抽出液ではないか。研究所は大騒ぎで、ぼくちん本も読めないくらいだったというのに、犯人は所長か。なんてことだ。」
シド部隊長「早く捕虜を捕まえてー注射打ってー学会を賑わせちゃうのよー」
ケフカ将軍「やい、シド。そなたの悪行放っておくわけにはいかん。神妙にお縄をちょうだいしろ」
シド部隊長「きゃー、将軍相手に勝てるわけないわ、たれかーたれかーおらぬかー」
(舞台裏から帝国かきゅうへいしフィギュア×6が登場)
シド部隊長「やっちまいなー」
ケフカ将軍「なんとこそくな。」
〜ただいま大魔導士(35)が、ぼくちん人形の手にエクスカリバーを握らせる作業に手間取っています。しばらくお待ちください。〜
(セリスたん「帰りたい・・・」)
ケフカ将軍(かきゅうへいしをちぎっては投げちぎっては投げ)「シド、敗れたり!」
(ケフカたん「かきーん」)
シド部隊長「うぐぐ・・・バタッ」
ケフカ将軍(シドの手元から注射器を取り上げるしぐさ)「こんな危険なものはぼくが預かっておく。ほう、これが抽出液というものか」
レオ二等兵(木陰から様子を伺う)「ケフカ将軍・・・・すてき」
ケフカ将軍「気のせいか、悪寒が・・・」
(ケフカたん、コテージの模型を取り出してくる。丁寧に服を脱がせたぼくちん人形を、かたわらの小さなバスタブの中に入れる。)
ケフカ将軍「戦いの合間のつかの間の休息・・・ちゃぷちゃぷ」
レオ二等兵「将軍!」
ケフカ将軍「な、なんだ、こんな時に!敵の攻撃か?」
レオ二等兵(ぼくちん人形の肩をガシッと掴む)「ずっと、お慕いしておりました!」
ケフカ将軍「ええっ、待って・・・!」
レオ二等兵「黙ってマタを広げるんだ。」
ケフカ将軍「ケダモノ・・・!」
(ケフカたん「ここから先は18禁的な表現を含みます」)
(セリスたん「ぜひ飛ばしてください」)
<インターバル>
レオ二等兵「・・・すいませんでした将軍」
ケフカ将軍「いいんだよ・・・ぼくの美しさが罪なのさ。」
(ケフカ将軍、注射器をもてあそぶ)
レオ二等兵「将軍、その注射はウワサの抽出液では」
ケフカ将軍「・・・虚無を感じる。私は美しく、すべての力を持っている。
今のぼくなら死すら従えてしまうだろう」
レオ二等兵「お供させてください」
ケフカ将軍「だめだよ、これ一人前だから」
(ケフカ将軍、自分で自分に注射する)
ケフカ将軍「これが幻獣の知識か・・・大したことないな」
レオ二等兵「置いていかないでください」
ケフカ将軍「大丈夫・・・ぼくは何も変わってないじゃないか二等兵」
レオ二等兵「置いてかないでくださいようー」
ケフカたん「だいぶ変わってたみたいなんだよね」
セリスたん「そうみたいだね」
ケフカたん「いや、ぼくはそんなに変わってないと思うんだけど」
セリスたん「いや、だいぶ変わってると思うよ」
ケフカたん「そうかなあ」
セリスたん「それにしても意外と結構正気なんだね、アンタって」
ケフカたん「そう思う?」
セリスたん「でも、右利きだったよね」
ケフカたん「・・・ん?」
(2008.6.16)
深読みするほどレオケフになっていたらいいな、と。
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